いつもの川沿いの散歩道。 今日は違う、なんか違う。
ある日、世界が変わってしまうこと。 他の通行人も気づいて、ざわざわ。
無い! 木が、無い! 真夏の炎天下、ちょっと葉陰で休ませてもらってた巨木が切り倒されていました。 高さは15メートルか、20メートルくらいあったように思います。
年輪を数えたら、50歳くらいであることがわかりました。
みんな切り株の前に立ち、触ったり、写真を撮ったりして、別れを惜しみました。
この木には、蔦やランのような植物がさまざまにからみつき、全体がまるで薄暗い森のようになって川に君臨していました。 枝は太く長く、川幅全体を葉で覆いつくし、向こう岸まで届きそうなほど立派でした。
自然に根付いた木などは、たまに河川整備のため、間引かれることがあります。
以前は柿の木が生えていたことも、ビワの木が生えていたこともありました。 たっぷり実をつけてくれたので、ちょびっとお裾分けをもらったことも・・・ 楽しかったなああ。
あの木の名前がなんだったか、ついにわからなかったけど。
すぐ近くでよく似た木が、まだ生きています。 なつめに似た小さい実が、わんさか成るのです。 食べたことはないけれど。
さよなら、木。 あなたの陰で水仙が見事に咲いていたこと、忘れません。
(追加・倒れた木の陰で咲いた水仙)