7月9日、曇り時々雨。 GENコンサートに行きました。 ミータンの感想をお伝えしたいと思います。
(後列左から、河野克明・教室主・広岡義高、前列左から菊池翔天、岡崎誠)敬称略
お客様の期待感でいっぱいの会場に、まず登場したのはGENの岡崎誠さん。 作曲やポップスの編曲などを、「現代ギター」で連載している方です。
夜桜(岡崎誠) *桜が優雅に舞い散る様子を、中国琵琶で表現したような曲です。 トレモロが変則チューニングで中華風(!)おもしろいです。
フレンズ、真夏の夜の夢 *原曲のイメージを大切に、ギター一台で見事にポップスを再現していました。 クラシックギターでこんな楽しみ方ができるという、良い見本だと思います。 お客様の足元がステップを踏んでいて、なごやかでした。 ミータンも思わず歌いたくなってトントン…(あっ! 横の人、同じ靴をはいてる…)
不思議アドベンチャ―!、歩いて帰ろう、小さな世界、ノスタルジア(岡崎誠)など。 *なつかしの曲が、ギターテクニックによってバージョンアップされたように思えます。 ハーモニックスやタッピング、パーカッション、弦を小太鼓のように弾いたり、変則チューニングなどの様々な工夫が曲のテイストにベストマッチです。 岡崎さんの世界観があらわれているような気がしますね。
三重奏:3×6strings(岡崎誠、河野克明、広岡義高) *旋律のパート分けが明確で、非常にノリが良いジャズ風。<こんなふうにギターが弾けたら、自分も気の合う仲間とやってみたい!>って思った方、多いのではないでしょうか。 会場が楽しさであふれ、リラックスしたところで、第二部にバトンタッチです。
<GENメンバーと談笑する菊池さん(前列左) 岡崎誠さん(前列右)>
第二部は、東京のギタリスト・菊池翔天さんの、息をのむようなクラシック演奏でした。
ジムノペディ第一番(サティ)、亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー) *外の湿り気を帯びた空気がそっと流れ込んできたようです。 浮き上がる心がソフトに、細やかな配慮で抑えられました。 新鮮です。つかみはバッチリです。
無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番短調Op.27(ドビュッシー) *バッハのヴァイオリン・パルティ―タのテーマが冒頭で飛び出す、超個性的な曲。 菊池さんの編曲ということですが、<まさかギターで、本当にこの曲が!?>という驚き。一聴の価値ありです。 そして「もう一度じっくり聴かねばならない」、そう思いました。
プレリュード№1、エチュード№7、№12(ロボス) *おなじみの曲ですが、とにかくすごい指の動きです。 熊手のようにガッチリと弦をつかみ、正確に、高速に、刻んでゆく「手」。ずっと頭に残って夢に出て来そうなくらいの迫力がありました(×表現不能 特に12番は驚異的で、しばらくうなされるかも)。
ブエノスアイレス午前零時、リベルタンゴ(ピアソラ) *都会的で情熱的な曲ですが、随所に心理的な揺さぶりがやって来ます。 何も考えずに音楽に身をゆだねると、心が浄化されるようでした。
アンコールは「無し」でしたが、それも当然。 エネルギーの全てを使い果たしたような演奏でしたので、お客様も納得の拍手です。
コンサートの時間が、とても短く、名残惜しく感じられました。 皆さまはいかがでしたか。
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